セルラーゼ:植物細胞壁を構成するセルロースを分解する酵素
セルロースはグルコースの多糖であり、グルコース量の定量によってセルラーゼ活性も定量できる。
サンプルを滅菌乳鉢内で磨砕する。その後、bufferを加えてサンプルと混和し粗酵素液とする。
滅菌試験管に下記表に従って試薬を入れる。セルロースは水に不溶なので計量して各試験官に移す。
buffer(mL) | セルロース(g) | 酵素液(mL) | 1mg/ml グルコース(mL) | |
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ブランク | 1.5 | - | - | - |
酵素コントロール | 1.50 | 0.01 | - | - |
検量1 | 1.45 | 0.01 | - | 0.05 |
検量2 | 1.40 | 0.01 | - | 0.10 |
検量3 | 1.35 | 0.01 | - | 0.15 |
検量4 | 1.30 | 0.01 | - | 0.20 |
基質コントロール | 1.00 | - | 0.5 | - |
反応 | 1.00 | 0.01 | 0.5 | - |
50℃、1時間反応させる。
反応後各溶液にDNS液を2倍量(3 mL)加える。
試験管ごと5分間煮沸する。(変色)
加熱後、各溶液に等量(3 mL)の蒸留水を加えて希釈する。
希釈後、分光光度計を用いてサンプルの吸光度[540 nm]を測定する。
酵素コントロールと検量1~4の測定値を基に溶液中グルコースの検量線を作成できる。そして「反応」処理区の測定値から基質コントロールの測定値を引いた値から、検量線を参考に酵素反応によって生じたグルコース量を決定できる。
最終編集2020年11月19日 初回編集2020年11月3日